家に住み着くコウモリの正体
日本の住宅に侵入するコウモリのほとんどはアブラコウモリ(イエコウモリ)です。体長わずか4〜6cm、体重5〜10gと非常に小さく、1〜2cmの隙間があれば侵入できます。
1匹だけかと思ったら数十匹のコロニーだった、というケースも珍しくありません。
コウモリが住み着きやすい場所
- 屋根裏:最も多い営巣場所。暗くて暖かく、出入りしやすい
- 換気口・通気口の中:金網の隙間から侵入
- 雨戸の戸袋:使われていない戸袋は格好の隠れ家
- 壁の隙間:外壁と内壁の間の空間
- エアコンの配管穴:パテの隙間から侵入
- 瓦の隙間:瓦のズレた部分から屋根裏へ
コウモリ被害の実態
1. 糞害
コウモリの糞は5mm程度の黒い粒で、ネズミの糞に似ています。違いは、指で潰すとパサパサと崩れること(昆虫を食べているため)。大量の糞が蓄積され、天井のシミや悪臭の原因になります。
2. 感染症リスク
コウモリの糞にはヒストプラズマ菌というカビが含まれることがあり、吸い込むと肺の感染症を引き起こす可能性があります。免疫力の低い方は特に注意が必要です。
3. 騒音・異臭
夕方から夜にかけて「キキキ」「チチチ」という高い鳴き声や、羽ばたきの音が聞こえます。糞尿の臭いもかなり強いです。
4. ダニの二次被害
コウモリに寄生しているダニ(コウモリマルヒメダニ等)が、コウモリがいなくなった後に室内に降りてきて人を刺すことがあります。
コウモリ駆除の注意点
鳥獣保護法で保護されている
コウモリは鳥獣保護法の対象で、許可なく捕獲・殺傷することは違法です。駆除は「追い出し+侵入口封鎖」が基本となります。
駆除の手順
ステップ1:忌避剤で追い出し
ハッカ油スプレーやコウモリ専用忌避剤を使い、営巣場所から追い出します。コウモリはハッカの臭いを嫌います。
ステップ2:侵入口の封鎖
コウモリが出て行った後、すべての侵入口を金属メッシュや防鳥ネットで封鎖します。1cm以上の隙間はすべて対象です。
ステップ3:糞の清掃・消毒
マスクと手袋を着用し、糞を撤去して殺菌消毒します。糞にはカビの胞子が含まれるため、防塵マスク(N95推奨)が必須です。
駆除費用の目安
2万円〜10万円が一般的な相場です。コロニーの規模と建物の構造によって変動します。
自分でできる予防策
- 換気口に目の細かい金属メッシュを設置(1cm以下)
- 使っていない戸袋を封鎖する
- エアコン配管穴のパテを定期的に確認・補修
- 瓦のズレや破損を早めに修理
- 軒天の破損を放置しない