なぜアライグマ被害が増えているのか
アライグマはもともとペットとして北米から輸入された外来種ですが、野生化して全国に分布を拡大しています。環境省の調査では、生息確認地域が過去20年で約3倍に拡大したとされています。
雑食性で適応力が高く、都市部の住宅地にも出没するようになりました。特定外来生物に指定されており、飼育・運搬・放出が法律で禁止されています。
アライグマの見分け方
タヌキ・ハクビシンとの違い
- しっぽ:太くてリング状(5〜7本)の縞模様 → アライグマの最大の特徴
- 顔:目の周りに黒いマスク模様、眉間に黒い線
- 前足:5本の指が長く、人間の手のように器用に物を掴める
- 体格:体長40〜60cm、体重4〜10kg(タヌキより大きい)
アライグマによる被害
住宅被害
- 屋根裏への侵入・営巣(特に春の出産期)
- 糞尿による天井の腐食・悪臭
- 断熱材の破壊
- 爪による外壁・木部の損傷
農業被害
- スイートコーン・スイカ・ブドウなど甘い農作物を食害
- 鶏舎への侵入・鶏の捕食
- 全国の農業被害額は年間約3億円以上
健康被害
- アライグマ回虫(人に感染すると重篤な症状)
- 狂犬病ウイルスの潜在的なリスク
- レプトスピラ症
- ノミ・マダニの媒介
注意:アライグマは見た目がかわいいですが、絶対に触らないでください。気性が荒く、鋭い爪と歯で攻撃してきます。
駆除の正しい手順
重要:自力での捕獲は違法
アライグマは特定外来生物のため、捕獲には自治体の許可が必要です。無許可での捕獲は外来生物法違反となります。
ステップ1:自治体に相談
市区町村の環境課や農政課に連絡します。自治体によっては無料で捕獲器を貸し出してくれる場合もあります。
ステップ2:専門業者に依頼
住宅への侵入被害がある場合は、害獣駆除の専門業者に依頼するのが最も確実です。追い出し→侵入口封鎖→清掃消毒の一連の作業を行います。
ステップ3:再侵入防止
すべての侵入口を金属板やステンレスメッシュで封鎖します。アライグマは力が強いため、一般的な金網では破られることがあります。
駆除費用の目安
20万円〜40万円が相場です。ハクビシンよりもやや高額になる傾向があります。これは、アライグマの方が攻撃性が高く、力も強いため作業の難易度が上がるためです。
予防のポイント
- 庭の果物を放置しない(落果は毎日拾う)
- ゴミ箱にはフタをしっかりとロックする
- ペットのエサを屋外に放置しない
- 屋根裏の換気口にステンレスメッシュを設置